オキョア・ドキュメント

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プロ野球のいろいろ話

こんにちは。オキョアです。

今日はプロ野球について。緊急事態宣言が解除されていよいよ開幕しますね。正直今年優勝しても参考記録だなんだ言われるのは必至だし井口監督が延命できる成績を残してもらえれば十分かなと思っている今日この頃です。ただ試合されても気は入らないけどこんなシーズンでめちゃくちゃいい成績を残されてもなぁ…と。特に千葉ロッテはもう30年以上?シーズン勝率1位がないわけでそれを今年成し遂げられてもまぐれ感がどうしても否めないんですよね、まあこんなこと言ってるのは僕だけかもしれないですが。他ファンの方はどう思っているんでしょうか?優勝から遠ざかってる球団を応援するファンの意見がとりわけ気になるところです。

 

さて今日も今日とて、Twitterをいつものようにぼんやり追っていると気になる記事が。

元鷹ズレータ氏、マウンドで泣き崩れた斉藤和巳氏への思い 「リスペクトの気持ちを生んだ」(Full-Count) - Yahoo!ニュース

最近はプロ野球の試合がないこともあって、こういった選手やOBのインタビュー記事、プレイバック記事が多く出てきていますよね。特に外国人OB選手のインタビュー記事というのはなかなかないので興味を惹かれました。

フリオ・ズレータといえばホークス・マリーンズで活躍した右の強打者。個人的に印象的なのがプレーよりもパフォーマンスですかね。ホームランを打った後に出身国のパナマに因んで「パナマウンガー!!!」と叫ぶイメージが強いです。今でこそホームランを打った後のパフォーマンスはどの選手もかなり行っている印象がありますが、もう15年ほど前にそれを行っていたズレータは、パリーグにおけるホームランパフォーマンスの先駆者だったのではないでしょうか?(同時期で考えるとセリーグはラミちゃんかな?)

もちろんプレーにおいても、独特なバッティングフォーム(一度は絶対真似する)、ロッテ移籍後の2007年の開幕戦でダルビッシュから打った同点満塁ホームランも忘れられませんね。打ったズレータ、打たれたダルビッシュの構図は、「"私的"プロ野球における額縁に飾りたい場面ランキング」第2位にランクインしています()

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じゃあこのランキングの第1位はというと、皆さんご存知

2006年プレーオフ第2ステージ第2戦、有終の美を飾るために日本一を狙う新庄剛志擁する北海道日本ハム投手四冠の絶対的エース・斉藤和巳率いる福岡ソフトバンクの伝説の試合のこの場面です。

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名画でしょ。これ

 

この一枚に勝者と敗者が詰められていながら、ピントが当たっている方の敗者の姿が鮮明で美しいと言わざるを得ないこの写真。これを見るといつも感傷的な気持ちになるのは僕だけでしょうか?

勝ったのは日本ハムですが、この試合自体は間違いなくホークス、いや、斉藤和巳の試合だと思います。そして崩れ落ちてマウンドから動けなくなってしまう斉藤和巳をベンチへと連れ出したのが、カブレラと今回のインタビュー記事で取材を受けたズレータだったわけです。

この場面の映像を見せられたズレータはガチ泣きしたそうで、インタビューにおいても次のように話しています。

 私にとって、他のチームメートがグラウンドから去り、和巳、カブレラ、そして私だけがマウンドにいた光景はとても複雑でした。チームのエースであり、最高の投手であり、良き友人でもある、和巳を観衆の眼前にさらされ続けるマウンド上で放っておくことは私にはできなかったのです。あのとき、私はすべてのことを忘れ、良き友人であり、チームメートである和巳を気遣うことに集中していました。彼そして我々はベストを尽くしましたが、サヨナラヒットを打たれてしまいました。しかし、『勝利』そして『敗北』は野球の一部なのです。負けたときはチーム全体一体となってその事実を受け止めるのです。ですので、あの瞬間なぜ他のチームメートが和巳をマウンド上に置いてグランドを去ったのか、そのとき理解できなかったのです。 

正直今までパフォーマンスといくつかの印象的なプレーのイメージしかなかったのですが、この話を聞いてめちゃくちゃいい人じゃん!となりました。確かにあの場面、ホークスは負けた瞬間でした。しかも完全に打たれたというよりは自軍の守備のミスというか、相手が一歩上回っていたことでの敗戦でした。もちろん選手はみんな唖然茫然愕然とするでしょうし、それがチームの絶対的なエースで負けたということであればなおさら精神へのダメージは強かったのかなと思います。そういう状況であっても、チームメイトを想うズレータの優しさには心動かされるところがありました。

そして、ズレータ斉藤和巳についてこうも話しています。

なぜ、私がこれほどまで彼を尊敬していたのかというと、和巳は私が見た野球選手の誰よりも準備に力を注ぐ選手だったからです。私は6年間日本でプレーをしましたが、彼ほど一生懸命にプレーをする選手を見たことがありません。彼は不満を一切言わず、常に彼が追い求めるものを得ることに集中していました。その姿勢が私の彼へのリスペクトの気持ちを生んだのです。

チームメイトからそこまで信頼される斉藤和巳ってやっぱり凄かったんだなと。確か杉内も「和巳が投げる試合は絶対に負けない気がした」みたいなこと言ってたし同じ投手からも当時高い評価を受けていたことはあります。まあ色々私生活ではアレなところもあるけど野球選手としての評価はもっと評価されてもいいよなぁと。プロ野球選手総選挙とかいうクソ企画でも全く名前が挙がらなかったり、現時点で最後の投手四冠なのに世間からはイマイチな評価なのが残念でなりません。そうは言いつつ現時点で最後の三冠王松中信彦もその手のランキングに出てこないことを思えばなんだか妙に納得してしまいますが…(そう考えるとホークスって選手生活が太いけどそんなに長くない選手が多いですね、摂津とか)

 

あ、あと今年からホークスは打撃コーチに去年まで楽天の監督だった平石さんが入りましたね。

去年の3月、静岡の草薙球場で行われた楽天DeNAのオープン戦の試合前練習を見ていたのですが、当時の平石監督がオコエのバント練習の投手役としてひたすらボールを投げていたのがとても印象に残っています。監督ってゲージの後ろから練習を見るばかりで、コーチだったり練習がひと段落ついた選手と話すばかりのイメージがあったので(それが悪いとは思っていません)、積極的に練習に付き合っていた平石監督の姿がなんだか意外でした。それからというもの、ロッテファンですがちょっぴり平石さんだけは応援しています。

あのGMにクビにされた形となって、平石さん本人は不本意だったとは思いますがその直後に舞い込んだ福岡ソフトバンクからのオファー。流石、金をかけるべきところには惜しみなくかけるあのホークスがオファーしたんだから指導者としての能力は間違いないでしょう。今度はホークスで(ロッテを苦しめない程度に)その手腕を発揮してもらいたいです。

 

確かあのGMは走塁ミスやらサインプレーやらの失敗が〜というのを平石監督の解任理由に挙げていましたが、正直そんなの短期的になんとかなる問題じゃないのは素人からも分かるし、結局のところ球団内の政治に平石さんが巻き込まれてしまったのは惜しいことだなぁと思います。

まあ楽天内部にもあのGMの他にまともな人はいると思うんですけどね〜、どんなにデータを重視しつつも結局は「情」のところも必要だと思うのですがどうでしょうか?

ある球団の関係者に「結局トラックマンとか使ってますけど、それだけじゃなんとかならないですよね?」と直接聞いた際に「ウチは弱いからそれだけじゃ確かにそれじゃなんとかならない、理想はデータと選手を信じる"情"の部分が五分五分になるのがいい」と仰られていました。

データ戦略室を置く楽天を筆頭に球団やファンにおいてもデータを重視する風潮が高まっていますが、野球を考える上ではまず根拠となるデータの"割合を上げること"よりも"精度を上げること"が求められると思います。近年はなんでもかんでもデータ、データで野球が頭でっかちの競技になっている印象があります。もちろん頭を使いながら野球をやるのは重要なことだと思うし、球団においてもデータを使うために戦略室を強化することは悪いことじゃないとは思います。しかしそれでデータを重視する割合を増やすことになれば元も子もないでしょう。データがプレーするわけじゃなくて結局は選手がプレーするわけですから、選手を信じてみることも最終的には必要ではないでしょうか?

 

プロ野球の開幕がなんだかんだで楽しみで色々書きすぎました。この時期に野球がないのが不思議なくらいです。思うことはあれど何歳になっても開幕が待ちきれないのは変わりませんね。6月19日が待ち遠しいです。