オキョア・ドキュメント

文章下手っぴマンがじっくり書きたい時に使うよ

競馬初心者が選ぶ好きなレース

こんにちは。オキョアです。

今期からウマ娘2期が始まりました。PAが制作のメインじゃなくなったからか、ちょっとCG多めで作画に違和感があるところもありますがそれでも見れるレベルでやっていて、ストーリーも面白いので毎週楽しみにしています。2月にはアプリも出るしようやくウマ娘プロジェクトが動き出したんやなって・・・

それに野球はシーズンじゃないし、昨今の自粛生活でオタクどもはライブは奪われるし、無観客で毎週末にやってることといった競馬くらいしかないんですよね。

 

そう、世はまさに空前のお馬さんブーム!

 

乗るしかない、このビッグウェーブに。ということで、最近競馬を観始めた初心者の私が(実況込みで)面白い!すごい!と感じた過去のレースと名馬たちを紹介していきたいと思います。

そうは言ってもここに辿り着くような方々はかなりお馬さん詳しいだろうし、これは本当ただの暖炉記事ということで。

 

1.1998年 菊花賞 セイウンスカイ

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序盤から先頭に立ってレースを優位に進める逃げ馬は、何も珍しいものではなく、セイウンスカイもその戦法を取る馬でした。ただ他の逃げ馬と大きく異なるのが、レースの中で緩急をつけた走りができるところ。逃げ馬だと大体最後の直線あたりで、そのままの順位で残れるか残れないかくらいになるのが普通ですが、この馬は絶妙なペース配分で走れるのが特徴です。特に取り上げたいのがこの菊花賞。序盤から抜け出してレースを進めると、中盤も逃げの展開で先行しつつもスローペースでレースを運び(スペシャルウィーク騎手の武豊が第3コーナーの下りで追い込みをかけ始めているが、おそらくこれは遅めに走るセイウンスカイを確認したからかと思われる)、また終盤は序盤と同じペースに戻すことで他の馬を圧倒する走りを見せて1着でフィニッシュ。スローペースを"演じる"ことで少し早いうちから他の馬に追い込みをかけさせるとともに、自らは余力を残して終盤の独走態勢を可能にしたセイウンスカイはまさにTHE GAME(支配者)と言えるのではないでしょうか。終わってみれば菊花賞では38年ぶりとなる逃げ切り勝利に加えて、3000mの世界レコードも叩き出し記憶にも記録にも残る完勝。同時期に活躍していた馬とは違って、良血統ではなかったために元々期待されていなかったにもかかわらず、この勝利で皐月賞との2冠を達成したのはお見事なものです。引退後はなんだか評価されていないような気がするので、JRA菊花賞のCMにセイウンスカイを起用して、どうぞ。

 

2.2008年 天皇賞・秋 ウオッカ ダイワスカーレット

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大   接   戦   ド   ゴ   ー   ー   ー   ー   ン   !

競馬の激アツ展開といったらこれ。他にもないわけじゃないですが、個人的には知る限りこれが一番かなと思っています。同時期に活躍した牝馬同士のウオッカダイワスカーレット(以下ダスカ)のライバル関係はウマ娘でも描かれているところで、上手くアニメに落とし込んでるな〜という印象です。単純に重賞勝利数はウオッカの方が多いですが、5回あった直接対決ではダスカが3回先着していて分があるという格好となっていて、永遠に結論の出ない関係なんですよね。

2008年の天皇賞・秋は直接対決でもっとも白熱した戦いだったと言えると思います。牝馬ながら61年ぶりに日本ダービーを制したウオッカは1番人気。怪我からの復帰戦で初の東京競馬場での戦いとなったダスカが2番人気でした。スタートはダスカが内に入って先行し、ウオッカが中段に構えると、勝負の第4コーナーを抜けて 坂 を 登 る ! 場面からはウオッカが追い上げにかかり、ダスカを捉えてやや先行...そのままウオッカが抜けるかと思ったらダスカも最後の最後で差し返すデットヒートに突入。お互いの意地と意地がぶつかり合った戦いだと感じました。ちなみにゴール時の実況による大接戦ドゴーンは語り草らしい(?)

結果は13分間の写真判定に持ち込まれ、ウオッカがハナ差2cmで先着。そりゃウマ娘1期でダスカが天皇賞・秋について「あれは引き分け」って言うわけよね...

ちなみにウオッカ牝馬61年ぶりのダービー馬ということもあり日本ダービーのCMに起用されているものの、ダスカは未だにCMには起用されておらず。ここでもウオッカに先を越されることとなってしまいました。JRAが若者路線にシフトしたことで一体いつになったら特集されるのだろうか...

・・・ディープスカイさんの話・・・いる?

 

3.2013年 日本ダービー キズナ 

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超有名馬・ディープインパクトの子であるキズナ。2011年の震災を受けて、よく話題になっていたあの「絆」に因んで名付けられたそう。鞍上は怪我の影響などもあって不振に陥っていた武豊。前走、前々走と1着だったこともあり1番人気で日本ダービーを迎えた1枠1番のキズナは、序盤中盤と後方から虎視眈々と追い上げの時を待ち構える展開を選択。そして勝負の第4コーナーからは外目をついて末脚を武器に坂を駆け上がると、勢いを落とすことなく差し切り勝ち。この末脚を生かした勝利は父であるディープインパクトの勝ち方そっくりなんですよね。実況の中野雷太アナウンサーによる「豪快に大外一気!決めたのは1番のキズナ武豊!全ての関係者の、ファンの想いを乗せて、大外一気!まるでディープインパクト!」にはキズナの末脚が血統によることを感じさせられるところ。また、不振だった武豊が自分が鞍上だったディープインパクトの子に乗ってダービーを制して復活を遂げたところにもドラマ性があると実感しました。今現在、ディープインパクト産駒では父と同様に無敗で3冠馬となったコントレイルがいて、強さこそコントレイルが後継者として受け継いでいる感じがありますが、スター性という面ではキズナが上回るような気がします。2013年といえばプロ野球では楽天イーグルスがリーグ優勝・日本一になった年。「キズナ」が日本ダービーを制し、「絆」でお馴染みの楽天が日本一になったことを考えると2013年は復興の年と言えると思うし、そういう時に勝てるのは父から受け継いだスター性によるのではないかなと思ってます。

参考:ディープインパクトによる2005年の日本ダービー。このレースでも後方から徐々に進出し、外目からの差し切り勝ちを見せている。4:46~

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今回はウマ娘で特に取り上げられたレースは外しました。理由は単純で、1期と、そして現在放送中の2期を是非見て欲しいからです。過去にあった競馬のレースがアニメの元ネタになっていて、その要素がふんだんに盛り込まれているんですよね。ここで史実を紹介すると、面白くなくなるような気がするし元ネタ解説動画と同じような内容になっちゃうからね、しょうがないね。

過去のレース見るだけでも面白いと感じるし、感動させられるものもあるし、競馬は奥が深いと感じます。しばしの間(贔屓球団がボロカスならもっと長くなりそう)、毎週末は競馬の人になりそうです。

 

〜おまけ〜

同じく2013年の日本ダービー。前述の通り非常に感動させられるレースですが、辛い時、笑いたい時には、先の2番で紹介した天皇賞・秋の実況も担当した青嶋達也アナウンサーによる実況版を見るようにしています。始まってすぐなのに"勝負の"第1コーナー。ディープ産駒といえばディープの子にも関わらず、騎手の武豊の名前を言ってしまう痛恨のミス。デムーロも馬にされてるし、ロゴタイプに至っては馬なのに初"騎乗"と言われてしまうあべこべさ。高低差200mの坂はもはや登山だし、最後は真ん中に犬が出る始末。中野雷太アナウンサーのものとは雲泥の差であり、競馬史上最低最悪のギャグ実況です。そしてスポーツは実況でも大きく捉えようが変わるものなんだなあと気付かされた次第。

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