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野球観戦記・5月16日 千葉ロッテ対埼玉西武(佐々木朗希の総評など)

昨日、ZOZOマリンスタジアム千葉ロッテマリーンズ埼玉西武ライオンズの試合を観に行ってまいりました。

今回はロッテが苦手とする対西武戦ではあったものの、おそらくローテ的にドラフト1位ルーキーの鈴木昭汰の先発が見れるのではないかと思って奮発。ルーキーの2勝目を良い席で見たいと思ってベンチの真上の席を選択し、ファンクラブ特典を使わずに完全自腹で払いました。その後、貴ちゃんねるずでお馴染みのとんねるず石橋貴明の始球式が行われることが発表されたり、鈴木じゃなくて佐々木朗希の初登板が決まったりして、「あれ?もしかしてこの試合にしたのめちゃくちゃ運良いんじゃね?」とテンション爆上がりで当日を迎えたわけであります。



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試合前ですが、とにかく人が多かった。前回観戦した5/9の試合はオリックス戦であったことに加えて、金曜日ということもあり、「やっぱりまだまだ人入らないんだなぁ」と感じる程度の客入りだったのですが、今日は外までなんか並んでました。何かと思えば、ファンクラブ有料会員にフードタオルを配るブースでした。「そういやこれ、5/9の試合でも貰ったんだよな」と思いながら、列に並んで貰いました。貰えるものは貰っておこうの精神。

 

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売店もなんか並んでるし、球場の外でうつつを抜かすつもりもなかったので、早速入場。ゲートくぐる時が一番テンション上がるなと思いながら着席すると、グラウンドがよく見えること。ベンチの真上だけあってかなり近く感じられました。

それと、席が良いところだけあってカメラを持ってる人が結構多かったです。遠くまでズームできない望遠レンズを使っている自分はなんだか恥ずかしい気持ちにもなりました。


飯を食ってからしばらく、試合開始前にバックスクリーンのビジョンを見てると、自分の姿が映ってました。ああいう時に一人だとどう対応すればいいんだろうねと思うとともに、ユニフォーム持ってくれば良かった…とちょっと後悔。高い席、特にベンチの上だと映るのよね。


そうしていると、ライトスタンドの脇から背番号17が出てきました。皆は拍手で本拠地での初登板を迎える佐々木を出迎えます。キャッチボールの段階で一挙手一投足を確認しながら、足長いなと思って見てました。

 

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試合開始2分前。例のメジャーリーグの出囃子でリリーフカーに乗って登場したのは、石橋貴明。前日のティモンディとは違って、おふざけありの始球式だったことや初登板の佐々木に遠慮してか、マウンドの前方の方から投じることに。普通はビジターチームの1番打者が打者役を担うのですが、ここでも芸能界のベテラン破天荒キャラは健在。若林からリアル野球BANの出演経験もある山川へのチェンジを要求し、見事1484km/hを叩き出して空振り三振に切って取りました。退場の際には、ベンチ横でキャッチボールをしていた佐々木にエールを送るなど、球場全体で初登板を迎える準備が整いつつある段階に達していました。(写真にはマッコイも添えて)



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選手が各ポジションに就き、最後にベンチ前で最終調整を行っていた佐々木の名前がコールされると、大きな拍手が起こります。速球派が少ないマリーンズにやって来た最速163km/hを誇る令和の怪物。二軍でも成績を残して上がって来たこともあり、期待せざるを得ませんでした。

そしてその立ち上がり。終わった後で言うのもアレですが、相手は初球から振ってくるだろうなと思っていました。それもそのはず、埼玉西武の先頭はルーキーで現在盗塁王の若林。直近の試合を見てると、今までの勢いとともに、自信満々に思い切りよくプレーしているように感じていました。

若林が見事なレフト前ヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決めて、佐々木はいきなりピンチを背負います。

ここで、まず初回から浮き彫りになった佐々木の問題点としてはクイックでしょうか。セットポジションになると2塁フリーパスというのであれば、一軍ではなかなか厳しい。特に西武のような足を絡めた攻撃を得意とするチームに相対することは難しいと感じました。まあそれにしても、いきなり走者を背負う立ち上がりとなり、特徴的な足を高く上げるフォームをさせてもらえない状況になったというのは、少し同情してしまう部分でもあります。

続く源田を打ち取り、森の安打で1死1,3塁のピンチ。ここで山川を抑えられないようだと、もう無理だななんて思っていたのですが、初奪三振となる空振り三振を奪い、実力を見せつけました。個人的に、二軍戦の映像で特に注目していたのがフォークだったのですが、今回もブレーキの効いた、ある意味抜けがいいフォークが決まっていてこの場面は安心しました。続く栗山も勢いのままに打ち取ってピンチ脱出。なんとか無失点に抑えられた1回表でした。

 

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直後の1回裏、やはり千葉ロッテはこの2人のチームなんだと思わせてくれました。荻野、そしてマーティンの2者連続ホームランで先制に成功。初回からまさか援護点が生まれると思っていなかったので、マーティンのところしか撮れなかったけど、目の前でお決まりのYES!マーティンが見れてめちゃくちゃ嬉しかったです。


2回裏にも女房役の佐藤と荻野のタイムリーでリードを広げる千葉ロッテ。荻野が2塁へ向かってアウトになりましたが、ここは佐藤を生還させるためには必要だったのかなと思ったり。足速いから送球逸れたらワンチャンって範囲だと思うのでまあ仕方ないです。

さて、2回表を3人で抑えた佐々木朗希。続く3回表でしたが、ファーストゴロの処理でレアードがファンブル。俊足の金子を出塁させてしまいます。試合前にファーストレアードってどうなんだろう…と思ってた不安が現実化してしまいました。


そして、ここでは2つの問題を取り上げたいです。まずはファースト。何故井上じゃなかったのかというところです。打撃面は劣るかもしれませんが、守備には一応定評があります。佐々木の初登板ということもあって守備力を重視したオーダーにすべきだったように思えてなりません。結果論にはなりますが、井上が平井を苦手にしていたとしても、守備を重視した起用にすべきだったのかなと感じました。

そして佐々木のベースカバーにも問題がありました。打者走者が金子とはいえ、ゴロの際の明らかに走り出しが遅かった。おそらく普通にレアードがトスしててもセーフだったはず。フィールディング面でも課題があることが明らかになった瞬間でした。(佐々木のあまりに稚拙なフィールディングを踏まえると、尚更ファーストは井上の方が良かったのでは…とも思う次第です)


結局、この回は若林、源田の適時打、栗山の犠牲フライで西武が3点を返しました。盗塁で好機を作られての失点だけあって、苦しい投球が続きます。


やはり右打者には投げやすいのか、迎えた4回表の先頭打者・愛斗は3球で打ち取りました。

ここで気になったのが、打球方向と飛距離です。第1打席、第2打席のいずれもストレートを打ち上げてライト方向へのフライを放ちましたが、結構飛んだんですよね。そして速いストレートを持ってるにも関わらず、今登板全体で詰まらせてのゴロが少なかったことを考えると、球質は軽い方なのかもしれません。(コースが高かったことも関係しているとは思います)

また、ミットの捕球音についても(キャッチングの問題もあるかとは思いますが)ポスッって感じで威力を感じるにはどうも物足りなく、8回裏に登板した西武の森脇が投じた147km/hのストレートの方が力強い音を発していたように感じました。

仮に球質が軽いとしたら、速さで見せて抑えるタイプのはずなので、このまま最速150km/h半ば止まりで力をセーブした状態で投げ続けても、力勝負のパリーグではなかなか厳しそうです。

話が逸れました。さて、続くスパンジェンバーグ、金子にはファールやボール球で粘られました。全体的に左打者にはカウントを稼がれるなどしてかなり投げづらそうな印象があったのですが、後で確認したら左打者にはスライダーを投げなかったんですね。右打者にはスライダーとフォークがあるものの、左打者にはスライダーが使えないとなれば、投げづらくなるのも頷けます。さらには、左打者でもあり打線の中核を担う源田と森には特に慎重な攻めが要求されているようだったので、余計投げづらそうに見えたのかもしれません。今後は、左打者に使えるボールを磨く必要があると感じました。


前のイニング終了時点で85球を超えていたのですが、5回表も続投しました。これは良い判断だったと思います。

しかしながら、四球から盗塁でチャンスを作られると2死から暴投で同点に。この場面での失点はもったいなかったし、佐藤もなんとか止めてほしかったです。決して悪いフォークじゃなかっただけに、これが佐々木の暴投にされちゃうのは可哀想ですし、東洋大時代から懸念されていた低めのキャッチング能力の低さがここで露呈した格好となってしまいました。

ともあれ、なんとか5回を自己最多の107球4失点で投げ切ってマウンドを降りることとなりました。


全体的にはまだまだ力不足は否めない印象です。クイック、フィールディングなどはどれも一軍の段階では厳しいです。

特に9人目の野手としてカウントできない守備力は想定外のレベルでした。でも今できなくてもいいんです。あと2〜3年は待ってもいい。素質はナンバーワンだと思うので、じっくりやって欲しいです。

なんか苦言ばかりになってしまいましたが、収穫もありました。左右問わず使っていたフォークについては長身から投げ下ろすだけに、角度の付いたブレーキが効いたボールになっていました。ワンテンポ遅れる感じで変化が大きいと打者も幻惑されるはず。高めから入れて落としたり、低めで振らせたり、既に使えるところまでには来てると感じました。


5回表に追い付かれてしまった千葉ロッテ。直後の5回裏には、先発平井の後を受けた與座の代わり端を攻め立てます。先頭の荻野の内野安打に失策が重なり2塁まで進むと、マーティンの2ランホームラン。もうハァンはこの助っ人に足を向けて寝られませんよ。偉人様の一発で勝ち越すとともに、佐々木に勝利投手の権利が転がって来ます。



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5回を投げ切った佐々木の後を受けたのは公言通り、ドラフト1位ルーキーの鈴木。本来のお目当てということもあり、楽しみにしてたのですがやはり素晴らしい投手ですね。前回先発の絶命パークであまり出なかった球速も、今回は最速149km/hを計測。雨が降るマウンドになりながらも半袖で6回表を抑え込み、勝ち越した流れを渡さない完璧なリリーフを見せてくれました。ここまで内容がいいと、左が少ない救援陣にそのまま加わってもらうのもいいかもしれません。法政時代もリリーフやってたし、適正はあると思います。


7回表、ここからはロッテの勝ちパターンです。まあ一番不安だったのがこのイニングだったんですけど。ただ昨日のハーマンの投球をみて思ったのは、状態良くないよねってこと。一部で「前回の炎上は捕手のリードが悪い!」って言われてたんですけど、普通に昨日も四死球で走者を出して危なっかしかったですよ。盗塁失敗がなかったら勝ち越されてたかもと思うまであります。


さて、以降ですが記憶を無くしました。8回表は幕張のカットボーラーじゃなくてヘロヘロストレートを投げる野郎が出てきたり、直後は三塁打打ったのに本塁憤死とか、挙げ句の果てに最後はルンバ。まあものの見事にやってくれたなという感じです。あ、いつものロッテクオリティか。

正直負けた感が強すぎるけど、結局引き分け。まあ西武3連戦を1敗2分で堪えられたのは良かったんじゃないでしょうか。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。色々思うところがあって初めて観戦記なるものを書いたのですが、稚拙な文章も相まって長く書いてしまいました。気が向けば次もやるかもしれません。

 

写真コーナー

リクエスト中に話してたマーティンと和田

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長袖のアンダーシャツを着てる益田(新人の頃みたい)

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代打で登場のバードさん、なお…

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マスコットたち、的が大きいからピントも合いやすくて結構綺麗に撮れました。キモ魚より好きです。

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