オキョア・ドキュメント

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2期fripSideが終わる

どんなコンテンツにも終わりがある。そう思ってアニメやらゲームやらやってきたけどこれは想定外の方向でした。


fripSideのボーカル、南條愛乃さんが卒業を発表しました。来春のライブをもって2期は終わりとのことです。


いやー、これ知った時にはめちゃくちゃびっくりしました。確かにfripSideは後ろでキーボード弾いてる八木沼悟志さん主宰のプロジェクト。普通のユニットとは違ってあくまで主役はsatさんで、南條さんはお客さん。今のfripSideは1期ボーカルのnaoさんの卒業を受けて、新ボーカルとして南條さんが"加入"したのです。


ただ南條さんがお客さんとは言っても、もう2期の現体制では12年もやってます。実際もうfripSideといえば南條愛乃八木沼悟志のユニットという市民権を得てるのではないでしょうか?


自分も2期から入って、それから1期も聴くようになりましたが、同じfripSideという看板で同じ作曲者であっても1期と2期は別ユニットでしょという認識です。それは仮に同じ曲を歌っていたとしても。


そして、1期は8年間のほとんどがインディーズで(最後の方にメジャーデビューしたけど)、その後に音楽性の違いなどがあってnaoさんが卒業したと考えると、もう大物アニソンユニットとしての地位を盤石なものとしてる2期は終わらんだろうと。実際2期は1期よりも長く続いてるし、1期→2期は単なるのボーカル変更だったんだと思っていました。


それを見事に覆してくれたのが今回の出来事です。そうだった。確かにfripSideは八木沼さんのユニット。まあ長く続けてればいつか活休くらいはあるだろうとは思ってたけど、正直このボーカル卒業という終わり方は想定外というか完全に脳内から外してた選択肢でした。

 

とは言っても、今考えてみればその兆候はありました。例えば1期から主戦場にしていたエロゲの主題歌は現状ほぼ担当していません。2期も最初はみんな大好き『fortuna on the sixteenth night』とか『Hesitationsnow』とか結構担当してましたが、現時点で最後に担当したのは、2016年にサガプラネッツから発売された『フローラル・フローラブ』まで遡ります。以降はゲーム主題歌でいうとちょいちょい中華ゲーの主題歌を担当してはいますが、国内ではほぼ話題に挙がることはない状況です。それに加えて、fripSideが担当したエロゲ主題歌を集めたfripSide pc compilationシリーズも2015年の発売を最後に音沙汰もなく、『フローラル・フローラブ』の主題歌はアルバムにすら収録されていません。(音源を入手するにはゲームのサントラを買うしかない状態)

あと決定的なのは昨年発売された"the very best of fripSide"の名を冠したベストアルバム。各シングルの表題曲、音源化されていない中華ゲーなどの曲(何故フロフロの曲を入れてくれないのか)を集めた『2009-2020』とバラード系の曲を集めた『-moving ballads-』の2バージョンに分けて発売されました。確かに1期でnaoさんが卒業した時も『the very best of fripSide 2002-2006』としてベストアルバムを出してたし、今思えばこの頃から卒業に向けた準備が始まっていたのかなとも思いました。


2期の曲を全部集めてきて、本当によく聴いてる身からすると、未だに信じられないという気持ちです。ベストアルバムを除いて一番最新のアルバム『infinite synthesis 5』の収録曲はどれも良かったし、最新シングル『legendary future』はfripSideの感じを残しつつストリングスを効かせた今までにないfripSideの感じがめちゃくちゃ刺さりました。最近のシングルはイマイチなやつばかりだっただけに、まだまだいけるやん!と思っていたんですけどね…


ただ今回"卒業"と言ってるので、こんなに大きくなった2期から引き継ぐ3期もあるんじゃないかなとも思ってます。正直3期なんかあっても追える気しねぇ…って感じだけど、今後のfripSideがどうなっていくのは気になるところです。


卒業ライブがどうなるか、そもそもこんなコールもできない状況でfripSideの良さを出して終われるのかというのもあるけど、ずっと追ってたオタクとしては最後の姿を目に焼き付けたいと思っています(ファンクラブ会員先行の時点でチケ枯れそうだけど)。

ライブのラストでやりすぎて一部からボロカス言われてたonly my railgunも泣き曲になるのかなぁ。