オキョア・ドキュメント

文章下手っぴマンがじっくり書きたい時に使うよ

迫真エロゲ部・フル化の裏技

エロゲのCGと回想を埋めるのがめんどくさい!!!!!!!

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いくら自分が引きこもりとはいえ、毎日エロゲをするほど精力に漲った人間でもなければ、そんな費やせるほどの時間もないのが現状。そういうわけで、最近は買う前にエロゲーマー御用達の例の部屋で色々と確認してから購入してます。

ただ、そうなる前はパッケージで心惹かれたものを素直に買ってました。その一つがこの『真・兄嫁』です。

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…花嫁が鎖に巻かれてるこのパッケージに惹かれたって、普通に考えたらやばいな。まあサンプルCGも確認した上で買ったということにさせてください。

で、こいつは2003年発売のエロゲです。元々は2002年に『兄嫁』という調教シミュレーションゲームが発売されていて、それをコマンド選択型にしたものが本作になります。

Twitterの方でも過去に何故か日常パートでロッテネタをぶっ込んできたゲームとして紹介しました。

エカ時代のロッテで、それも選手じゃなくて当時の荘コーチが対象にされているという。(確かに二郭一荘で有名だったけれども)明らかにロッテファンの犯行としか思えない要素が入っています。

そしてゲーム内容の方ですが、こちらもぶっ飛んでます。20世紀後半から21世紀初頭の当時は鬼畜凌辱ゲー全盛期。パッケージからも分かる通り、メインは主人公の兄の嫁をNTR、ハードプレイ多めという、かなり人を選びそうなゲームです。

自分はこれを大体1年前にFANZA GAMEで販売されてるDL版を買ったのですが、冒頭にも書いた通り毎日やるわけでもなく、さらにシナリオ自体も長かったのでなかなか進まず。結局半年以上かけてようやく最初のルートをクリアしました。

それでいてこのゲーム、なかなかボリューミーなんですよね。ルートをクリアしてみるとEND 〔01/10〕の文字。まさかの10ルート構成でした。長いよ…長すぎる…

そんなわけで、どうにかならないものかなと思っていたところ、あったんですよ。フル化キットが。

どうやら『犠母姉妹/真・兄嫁ミニファンディスク』というものを使うと、CGと回想モードが全開放されるようになるとのこと。このゲームを作ってるSelenという会社は、ガチガチに割れ対策をしていたようで、セーブデータにプロテクトをかけています。なので、セーブデータを掲示板から拾っても使えないし、意味ないんですよね。それでも、買ってすぐにフル化したい人にはセーブデータ商法ということで、メーカーがファンディスク形式でフル化キットを売っていたらしい。

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ということで、もう一刻も早くクリアしたかったのですぐに駿河屋の通販で買いました。新品があればそれに越したことはないですが、もう既に潰れたブランドなので中古しか選択肢がありませんでした。タイトルの通り、『犠母姉妹』という『真・兄嫁』の一つ前に発売されたゲームのフル化キットも入っています。

それからフル化キットをどんどん適用していったのですが、何にも変化がなかったんです。回想が全く埋まってない。「やっぱりDL版にパッケージ版のパッチは当てられないんかな…😭」と思ったりもしてました。

まあでもそれについては買う前からもしかしたらということで、若干考えていたことではあったので、確実にDL版であることが原因かどうかを調べるために、この『真・兄嫁』の次に発売されたゲーム『燐月』の本編とフル化キットの入ったミニファンディスクの同梱版も中古で調達していました。

で、この『燐月ミニファンディスク』を見てみると、ご丁寧にマニュアルが入ってました。そしてよくよく説明を読んでみたところ、フル化キットを適用しただけではフル化はされないと書いてありました。

ゑ?

…どうやらタイトル画面で任意のキーを押して始めてフル化されるらしい。

………マニュアルめちゃくちゃ大事やんけ!!!!!!!!

 

自分が買った『犠母姉妹/真・兄嫁ミニファンディスク』にはこんなマニュアル入ってませんでした。いや、中古とはいえこの操作手順が分からなかったら何も意味もないただの円盤なのよ。マニュアル入れてから送れや駿河屋…

というわけで、『真・兄嫁』もフル化キットを適用して『燐月ミニファンディスク』に書かれていたキーを押してみます。ちなみに『燐月』をフル化するためのキーは21F+lrtCです。(割れ対策でこんなことやってんだろうけど、ファンディスクのDL版なり新品なりが出回ってるわけでもないし、何よりもう潰れたブランドだし、発売からは20年近く経ってて時効ってことで、一応検索避けもしてるからもういいよね?)

……しかし何の反応もなし。いやー困りました。ググってもこんな20年近く前の、ある意味アングラなゲームの情報なんて出てこないし。それから色々と考えてみました。

まず、何か手がかりはないものかと、ファンディスクのパッケージ裏を見てみたところ、フル化に加えて"真・兄嫁 エクストラストーリー"が本編に追加されるとのこと。「へ〜」と思ったのですが、これ、DL版のタイトル画面見てみると、ファンディスクを適用する前から見れる状態になってるんですよね。(赤く囲ってあるところ)

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製品版ではファンディスクを適用しなければ見れないはずのものが、DL版では最初から見れる状態になっている。なんか変だな。

そして、当時の2chSelen板を見れば同じようにマニュアルなくて困ってる奴がいるのでは?とも思いました。今とは違ってSNSがない時代、ネットの居場所といえば掲示板だったはず。

そういうわけで、とりあえず現存してるSelen板の過去ログを片っ端から見ていきました。すると、案の定マニュアルを無くして困ってる奴からの書き込みがありました。それに対して"baTキー押したか?"のレスを発見。

 

…やっぱりキーが必要だったんかい!!!!!

しかもキーが違うやんけ!!!!!!

 

まあ合ってるか分からないけど、この後のスレの流れが"ワレザーに教えんなよ"みたいな感じで進んでいったのでどうやらこのキーは本当っぽい。しかも、そもそもファンディスクいらなかったんじゃね?と思しきDL版の仕様。一応スレにあった通りに試してみることにしました。

スレにあった通り、ゲームを起動してタイトル画面でbaTキーを押してみると、"全てのテキストをオンにしますか?"のウィンドウが出現。オンにしたら回想モードが全部開きました。

 

まさかファンディスクが適用された状態で販売されていたとは。「潰れた後にDL版出すのは良いけどファンディスクには対応しとけよ〜!」と思ってたのでこれは助かりました。

ただ、「いや、それはさっき適用したフル化キットがマニュアル通りに効いただけじゃないの?」という可能性が無くはないのも事実。そこで、元々持っていたDL版の『燐月』にもフル化キットが最初から含まれているかもしれないということで、やってみることに。ファンディスク付きの製品版を買ったとはいえ、『燐月』については普通にまだやってる途中でデータを消すことになるのだけは避けたかったため、『燐月ミニファンディスク』のフル化キットは適用していませんでした。

前述のフル化実行キーをタイトル画面で押してみると、こちらは『真・兄嫁』とは異なり、有無を言わさずに"フル化を実行します"と書かれたウィンドウが出現。予想通りフル化されて、回想シーンが全て埋まりました。

 

燐月』に関しては、ちょうどやってる途中だったし、自力で出来るくらいの難易度、ボリュームでもあったので、『真・兄嫁』と同様にウィンドウが出るかだけの確認で良かったんですけどね。まあ、フル化されたところでゲームができなくなるわけじゃないからいいんですけど。ともあれ、こちらは確実にフル化キットが適用されている状態でDL販売されていることが明らかになりました。

めでたしめでたし…と行きたいところなんですけど、実はフル化がうまくいかなかったゲームもありました。

まずは、『OL姉妹』のフル化。このゲームについては『燐月ファンディスク』にフル化キットが同梱されています。

最初にフル化キットを適用した状態でDL版『OL姉妹』を起動しようとしたところ、全くゲームが起動せず。そして、DL版の『真・兄嫁』『燐月』にフル化キットが入っていたことを受けて、再びフル化キットを当ててない状態で『OL姉妹』を起動し、『燐月ファンディスク』のマニュアルにある通りにフル化実行のキーを入れてもみたのですが、何の反応もありませんでした。

これについてはよく分かりません。『OL姉妹』はDVD版しかないのでこれがベースになっているはずですが、ゲームがウィンドウも特にないまま全く起動しなくなるということはシステム面のトラブルである可能性が大。DVD版なのでディスクレスは元々できてるはずだし、本当にこれはフル化キットが入ってないDL版に製品版のフル化キットを当ててしまったことで生じたエラーなのかなと思ってます。

 

そして『犠母姉妹/真・兄嫁ミニファンディスク』でフル化キットが同梱されていた『犠母姉妹』にも問題が発生しました。こちらはCD版とDVD版の両方があるのですが、DL版にフル化キットを当ててみたところ、DL版はCD版として認識されました。(ちなみに『真・兄嫁』はDVD版→数量限定でCD版の順に発売、『燐月』はDVD版しかありません)

そして、フル化キットを適用した状態でゲームを起動すると、"起動するにはCDを入れてください"とのウィンドウが現れました。

これはあくまで推測ですが、CD版のゲームって最初からディスクレスで起動できないはずなんです。過去に『Fate/stay night』のCD版を買った時も、型月公式が配布していたディスクレスパッチを当てないと、ディスクが無くても起動できるようになりませんでした。また、『CARNIVAL』というエロゲをFANZA GAMESでDL版を買った時には、"何でもいいからとにかく何らかのCDをドライブに入れた状態でないとゲームが起動しない仕様だった"なんてこともありました。(ゲームが起動した後はドライブからCDを抜いても問題ない)

今回のDL版がフル化されていない状態のCD版をベースにしているとなると、製品版とは異なる方法でディスクレス化が行われていたところ、こちら側から製品版の方法でフル化を行ったことで、ディスクレス状態が解除されてしまった。それもあって、DL版なのにディスクを入れてくれというウィンドウが出現してしまったのではないかなと考えています。

そして、『OL姉妹』同様、再びフル化を当ててない状態で『犠母姉妹』を起動し、フル化実行のキーを入れたのですが、何の反応もなし。大事なマニュアルが手元にないという致命的な状況とはいえ、ゲームごとにフル化実行のキーが違うのは考えにくい。実際、『燐月』と『OL姉妹』は同じキーでした。もしゲーム毎に変えてたとしたら、流石に意地が悪すぎる。スレを見ても特にそういう情報がなかったので、多分フル化実行のキー自体には問題がなく、前述の通りフル化されていない段階のCD版がDL版のベースになっていることが今回上手くいかなかった原因なのかなと思ってます。

いずれの場合にしても、製品版を買えば上手くいくはずです。まあDL版も買ってるので二度手間だけど中古なら安いだろうし、残った2つについてもいずれ製品版も手に入れてフル化できるか試してみようかなと思っています。

 

今回取り上げた『真・兄嫁』ですが、人を選ぶゲームとは書いたものの、合う人には合うのかなと思います。最近こういう激しいゲームで完成度の高いものはあまりないですし。それに、ハードとはいえ純愛ルートもあります(それがルート数の多さに繋がっている)。あとは『燐月』も非常に良いゲームです。鬼畜要素も残しつつ『真・兄嫁』よりはマイルドな感じになってます。フル化もできるので、興味があれば両者ともに是非手に取っていただきたいゲームです。

 

ただ、こうして書いてみると、めっちゃSelenのゲーム持ってましたね。今回取り上げたゲームの他にも、『借金姉妹』と『ふたりの兄嫁』を持ってます。しかしながらこれらについても全く手付かずの状態。どうやら『借金姉妹』の方に両方のフル化キットが入ってるみたいなので一縷の望みはあるようですが、またマニュアルが入ってなかったりするとキーが変わってた場合にかなりキツくなるし(スレも見てみたけど明確な手がかりは得られず)、フル化キットと別にパッチが必要(もうメーカーのホームページ自体見れないのでパッチの入手は困難)だなんて話もあったので、最初からフル化目的でいると中古では手が出しづらい状況でもあるわけです。

 

まあそもそも、自力でやればフル化キットなんていらないんだけどね!